本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
簿記2級の第1問と第3問の範囲の内容を書いています。
本日も有価証券についての続きです。
償却原価法(定額法)という方法が適用されている問題が多いと思います。
償却原価法には定額法以外の方法もありますが、
簿記2級では定額法が出題範囲とされています。
それから、「評価」という言葉は「貸借対照表の価額を決定すること」をいいます。
「測定」という言葉を使うこともありますが、
資産では「評価」という言葉を使うことのほうが多いようです。
もちろん、貸借対照表の価額を決定するときに
損益計算書に関係するものも出てくるわけです。
売買目的有価証券は売却することを前提にしていますので、
「いくらで売れるか」、つまり、時価が問題となり、
時価との差額が有価証券評価損や有価証券評価益となります。
ところが、満期保有目的債券では満期まで保有して
社債や国債などの額面の金額で償還されるわけです。
途中で売却することを前提としていないので、
時価で貸借対照表の金額を決めても意味がないものになってしまいます。
償却原価法では、社債や国債を取得したときの取得原価と額面の金額との差額は利息の
調整だと考えているわけです。
《ケース1》
ある会社の社債を額面の金額¥1,000,000で現金で購入したとしましょう!
この社債の利息を毎年¥10,000ずつ受け取ることができるとします。
社債が5年後に償還されるとしましょう。
社債について出て行った金額と入ってきた金額を比べると
次のようになります。
出て行った金額 ¥1,000,000(購入時)
入ってくる金額 ¥1,050,000※1
差額は利息の金額分¥50,000です。
※1
償還時に受け取る金額+毎年の利息の合計
=¥1,000,000+¥10,000×5=¥1,050,000
《ケース2》
この社債を額面金額より安く¥980,000で購入したとしましょう。
このときにも毎年¥10,000の利息と償還時に額面の金額を受け取ることができる
はずです。
出て行った金額 ¥980,000(購入時)
入ってくる金額 ¥1,050,000
この差額はまとめて利息の金額と考えるのです。
つまり、利息が差額の¥70,000だと考えられるのです。
銀行に¥980,000預けて、
毎年利息を¥10,000ずつ受け取り、
最後に満期になったときに預けた金額と利息の調整分を受け取ったのと同じなんだ
というわけです。
取得原価と償還価額との差額は利息だと考えているんですね!
社債を額面の金額よりも低い金額で取得したときでも、
社債の価値が毎年増え続けて、
5年後に額面の金額と同じ価値になったと考えることができます。
そこで、貸借対照表に書く金額を毎年毎年増やしていきます。
この増え方が毎年同じ金額だと考える方法を定額法といいます。
平成12年12月31日の決算日に額面¥1,000,000の社債を¥980,000
で取得したとします。
毎年の貸借対照表に書くこの社債の金額は次のようになります。
平成12年12月31日 ¥980,000
平成13年12月31日 ¥984,000
平成14年12月31日 ¥988,000
平成15年12月31日 ¥992,000
平成16年12月31日 ¥996,000
そして、平成16年12月31日には¥1,000,000を社債と引き換えに
受け取ることができるのです。
(ちょうど1年にならなければ、月割りで計算することになります!)
そして、毎年増えていった金額は利息なので、
有価証券利息という勘定科目で仕訳されることになります。
「簿記2級 商業簿記のポイント」を読んでいただきたい
と思っています。
ぜひ、お友達にもたちばなん の 「簿記2級 商業簿記のポイント」をご紹介ください!




社債発行費等の償却原価法について勉強している者です。
初歩的なことかもしれませんが、定額法は取得原価主義、利息法は時価会計主義といえるのでしょうか??
こんにちわッ!
お返事が遅くなりました。
大変熱心に勉強されているご様子ですね。
貸借対照表に計上する資産をいくらにするのか
という観点から
取得原価にするという考え方と時価にするという考え方があります。
一方を取得原価主義、もう一方を時価主義といいます。
社債の発行価額と償還時の金額との差額が利息と考えられた場合に
その利息分を単純に期間で割り振るという考え方を定額法、
次第に元金部分が減っていくからその部分も考慮していきましょうと考える利回り法
があります。
定額法と利回り法の違いは、
利息部分を単利で捉えるか複利で捉えるかの違いです。
一般に言われる取得原価主義や時価主義とは
話の前提が異なると思います。