本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
簿記2級の第1問と第3問の範囲の内容を書いています。
本日は値引、割戻、割引についてです。
商品を仕入れたり、売り上げたりしたときに、
商品代金について値引、割戻、割引を受けたり、
値引、割戻、割引したりすることがあります。
そのうち、値引については簿記3級の出題範囲です。・・・値引と返品
割戻というのは、商品を一定の金額以上または一定の数量以上、
仕入れたり売り上げたりしたときに代金の一部を免除するもので、
その仕訳の方法は値引と同じように仕訳を行います。
ところが、割引についてはちょっと違いますので、注意が必要です!
割引とは掛代金を支払期日前に決済したときにその代金の一部を免除することをいい
ます。
支払期日前にというところが値引や割戻と異なっている点です。
売上割引や仕入割引は利息と同じように考えられるわけです。
仕訳例です。
【例1】
和歌山商店は奈良商店に商品¥50,000を販売した際の売掛金を現金で受け取った。
なお、奈良商店との間で「掛代金を10日以内に支払えば代金の5%を割り引く」との
契約があったが、この売掛金は10日以内に支払われていた。
(借) | 現 金 | 47,500 | (貸) | 売掛金 | 50,000 | ||||||
売上割引 | 2,500 | ||||||||||
【例2】
奈良商店は和歌山商店から商品¥50,000を仕入れた際の買掛金を現金で支払った。
なお、和歌山商店との間で「掛代金を10日以内に支払えば代金の5%を割り引く」と
の契約があったが、この買掛金は10日以内に支払ったものである。
(借) | 買掛金 | 50,000 | (貸) | 現 金 | 47,500 | ||||||
仕入割引 | 2,500 | ||||||||||
上記のような売上割引や仕入割引は損益計算書では書くところが決まっています。
仕入割引は営業外収益というところに書きます!
売上割引は営業外費用というところに書きます!
損益計算書が出題されたときには、配点箇所になりやすいところですので、
仕訳だけでなく、損益計算書の表示場所まで覚えておかなければなりません!
「簿記2級 商業簿記のポイント」を読んでいただきたい
と思っています。
ぜひ、お友達にもたちばなん の 「簿記2級 商業簿記のポイント」をご紹介ください!
ご質問に気がつかなくてごめんなさい。
仕入割引というのは、例えば、「買掛金を10日以内に支払ったら3%代金を引きますよ」
というようなものです。
いつまでという日数がポイントになっています。
それに対して、仕入割戻というのは「○円以上買ったら代金を3%引きますよ」とか、
「○個以上買ったら代金を3%引きますよ」などというものです。
金額や数量がポイントになっています。
仕入割引や仕入割戻は買い手側から見た言い方で、売上割引や売上割戻は売り手側から見た言い方です。
勉強頑張ってくださいね。