本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
簿記2級の第3問の範囲の内容を書いています。
本日は売上原価の算定と商品の評価についてです。
日商簿記検定の2級では、商品の売買について、3分法を用いて出題されますので、
期末に売上原価の算定の処理を行う必要があります。
簿記3級の試験と同様に、
(1)仕入勘定で売上原価を算定する方法
(2)売上原価勘定で売上原価を算定する方法
の両方が、簿記2級でも出題されているようです。
それに加えて商品の評価について商品評価損と棚卸減耗費(または棚卸減耗損)を
きちんと処理できるかが問われます。
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(3)売上原価の算定について
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(4)売上原価の算定について(その2)
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(7)売上原価の算定の仕訳(その2)
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(8)売上原価の算定の仕訳(その3)
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(9)売上原価の算定の仕訳(その4)
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(10)売上原価算定の仕訳を勘定に記入すると
・・・だれでも受かる簿記3級
決算(11)売上原価の算定の仕訳を勘定に記入すると(その2)
・・・だれでも受かる簿記3級
決算(12)売上原価の算定の仕訳を勘定に記入すると(その3)
・・・だれでも受かる簿記3級
決算(13)売上原価の算定の仕訳を勘定に記入すると(その4)
・・・だれでも受かる簿記3級
・・・だれでも受かる簿記3級
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(16)売上原価勘定で売上原価を算定する方法
・・・だれでも受かる簿記3級 決算(17)損益計算書と貸借対照表の表示
一度勉強しているはずのものなので、ざっと読んでいただけるといいと思います。
さて、棚卸減耗費です。
帳簿上の商品の数量が実際に存在する商品の数量であるとは限りません。
商品の管理を厳密にすれば、この数量の差を少なくすることができますが、
そのためには管理コストがかかってしまいます。
ある程度の数量の差は許容せざるをえません。
その商品の数量の差に単価を掛け算することによって、
棚卸減耗費(または棚卸減耗損)という費用が計算されます。
また、商品の期末の時価が下がったときには、
その金額を貸借対照表の商品の金額に反映させるために、
商品評価損という費用を把握することがあります。
この商品評価損についてはいろいろ細かいこともあるのですが、
そのような細かなことは簿記1級の出題範囲になります。
したがって、簿記2級では基本的なことを確実にできるようにすることが
必要となります。
売買目的有価証券は時価法によって貸借対照表の金額を決定しますが、
商品の貸借対照表の金額は原価法によります。
商品がもっと高くうれそうでも
貸借対照表の金額を大きくすることはありません!
ただし、商品の収益性が低下した場合には、
収益性が低下した部分の簿価を切下げなければなりません。
例えば、
期末の商品が原価よりも低い金額でしか売れなくなったとき
商品がいつまでたっても売れそうもないとき
などです。
実務上は平成20年4月1日以降始まる事業年度から
原価法(貸借対照表評価額については収益性の低下に基づく簿価切
下げの方法)となっています。
新しい会計基準を使った問題をそのまま簿記2級の問題とすることは
難しすぎるので、
商品についての問題は
最近の問題を繰り返し解くように練習することがいい
と思います。
計算のやり方はいままでの方法とほとんど同じです。
ただし、損益計算書に書くときの書き方が変わります。
まだ、変わっていない参考書や問題集も多いと思いますが、
販売費および一般管理費や営業外費用というところに
書くことはありません。
商品評価損は、具体的には
商品1個あたりの下がった金額×商品の実際にある数量
計算されます。
棚卸減耗費と商品評価損は図を描いて把握するのが便利なので、
次回からこの図について説明したいと思います。
「簿記2級 商業簿記のポイント」を読んでいただきたい
と思っています。
ぜひ、お友達にもたちばなん の 「簿記2級 商業簿記のポイント」をご紹介ください!