本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
簿記2級の第3問の範囲の内容を書いています。
本日は棚卸減耗費と商品評価損についてです。
棚卸減耗費や商品評価損は図を描いて求めることが必要です。
仕訳はしなくても解答を求められますが、
図は必ず描くようにしてください。
【決算整理事項】
原価 @¥100 時価@¥90
帳簿棚卸数量 500個 実地棚卸数量 480個
上のような決算整理事項からは次のような図を描くことができます。
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問題で気をつけることは、
時価と原価を比べて時価のほうが小さいということ
です。
検定試験のときには上記について必ず確認しなければなりません!
さて、金額の計算です。
一番外側の青の太い線で囲まれている部分の金額が、
損益計算書の期末商品棚卸高をあらわします。
これは帳簿棚卸高ともいいます。
期末商品棚卸高=100×500=50,000
棚卸減耗費の金額は帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差に原価を掛けて計算します。
棚卸減耗費=(500−480)×100=2,000
商品評価損の金額は1個あたりの原価と時価との差額と実地棚卸数量を掛け算します。
商品評価損=(100−90)×480=4,800
時価と実地棚卸高を掛け算すると
貸借対照表の商品の金額になります。
この金額は実地棚卸高ともいい、
決算残高勘定の繰越商品の金額にもなります。
つまり、図が描ければ仕訳をしなくても答案用紙に直接金額を書き込むことができる
のです。
決算問題を見たらまず図を描くことを考えてください!
次回は金額の計算です。
「簿記2級 商業簿記のポイント」を読んでいただきたい
と思っています。
ぜひ、お友達にもたちばなん の 「簿記2級 商業簿記のポイント」をご紹介ください!