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簿記2級の第3問の範囲の内容を書いています。
商品の評価については、実務上、平成20年4月1日以後始まる会計年度においては、新会計基準によって処理が行われることになっております。
2級の検定試験では、出題内容が急に変わるのではなく、受験する皆様が戸惑わないような出題がされるのではないかと思います。
ここでは、従来の方法による説明をしておりますが、最近の検定試験の第3問を見て、商品に関する部分をよく確認することが必要だと思います。
実務上は売上原価の内訳科目として表示するだけになるため
(例外的に特別損失になることもある)、
検定試験対策としては参考程度に考えていただければ
いいと思います。
前回の報告式損益計算書の売上原価の表示(3)では、
商品評価損が営業外費用として表示されるケースを説明しました。
それは次のような損益計算書になります。
損益計算書 | |||
---|---|---|---|
自平成○年○月○日 至平成○年○月○日 (単位:円) |
|||
T 売 上 高 | 2,000,000 | ||
U 売 上 原 価 | |||
1 期 首 商 品 棚 卸 高 | 40,000 | ||
2 当 期 商 品 仕 入 高 |
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合 計 | 1,250,000 | ||
3 期 末 商 品 棚 卸 高 |
50,000 |
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差 引 | 1,200,000 | ||
4 棚 卸 減 耗 費 |
4,800 |
1,204,800 |
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売 上 総 利 益 | 795,200 | ||
V販売費および一般管理費 | |||
・ |
・ |
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・ |
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W営業外収益 | |||
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X営業外費用 | |||
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商 品 評 価 損 | 2,000 | ||
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次に、
棚卸減耗費を売上原価の内訳科目にしないケースを説明します。
損益計算書では棚卸減耗費は販売費および一般管理費というところに書きます。
このほかに、営業外費用となることもあります。
いままでの2級の問題を見る限り、
棚卸減耗費も商品評価損も
損益計算書にどのように表示するのかは問題の中に書いてあります。
次の資料で損益計算書を作成してみます。
【資料】
当期売上高 ¥2,000,000
期首商品棚卸高 ¥40,000 当期商品仕入高 ¥1,210,000
期末商品帳簿棚卸高 ¥50,000
期末商品実地棚卸高 ¥43,200
棚卸減耗費 ¥2,000 商品評価損 ¥4,800
当社では商品の評価に低価法を用いている。
棚卸減耗費は販売費とし、商品評価損は売上原価の内訳科目とする。
損益計算書 | |||
---|---|---|---|
自平成○年○月○日 至平成○年○月○日 (単位:円) |
|||
T 売 上 高 | 2,000,000 | ||
U 売 上 原 価 | |||
1 期 首 商 品 棚 卸 高 | 40,000 | ||
2 当 期 商 品 仕 入 高 |
|
||
合 計 | 1,250,000 | ||
3 期 末 商 品 棚 卸 高 |
50,000 |
||
差 引 | 1,200,000 | ||
4 商 品 評 価 損 |
2,000 |
1,202,000 |
|
売 上 総 利 益 | 798,000 | ||
V販売費および一般管理費 | |||
棚 卸 減 耗 費 |
4,800 |
「簿記2級 商業簿記のポイント」を読んでいただきたい
と思っています。
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